Intel X710 DP 10Gb DA/SFP+ の速度計測してみた。
Intel x520-DA2 NICも終わりが見えてきました。
代替NICとしてIntel X710のパフォーマンスは如何なものなのか簡単に計測してみました。
◆目次
- 環境情報
- iPerfによる速度計測(物理サーバー編)
- iPerfによる速度計測(VM編 (Openvswitch vxlan構成))
- オフロードON / OFFによる性能の違い
内容については続きを見るをクリックしてください。
◆本編
1.計測環境
Switch | Huawei CloudEngine CE6851 |
Server | HUAWEI RH1288 V3 and Dell Inc. PowerEdge R630 |
OS | CentOS Linux release 7.2.1511 (Core) |
Kernel | 3.10.0-693.el7.x86_64 |
新NIC | Intel Corporation Ethernet Controller X710 for 10GbE SFP+ (rev 01) |
旧NIC | Intel Corporation Ethernet Controller X520-DA2 82599ES 10-Gigabit SFI/SFP+ Network Connection (rev 01) |
Intel Corporation Ethernet Controller X710 Spec:
製品の仕様情報 - Intel® Ethernet Converged Network Adapter X710-DA2
デル製 デュアルポート Intel X710, 10Gb DA/SFP+, + I350 1Gb Ethernet ネットワークドーターカード : ネットワーキング | Dell 日本
Intel Corporation 82599ES 10-Gigabit SFI/SFP+ Network Connection Spec:
製品の仕様情報 - Intel® 82599ES 10 Gigabit Ethernet Controller
旧NICサーバー2台、新NICサーバー2台を準備した。
測定にあたって、NICのオフロード機能等についてはすべて無効化の状態で計測している。
X710はvxlan offload機能等があるらしいので、時間があればそこらへんも検証して追記していきたい。
追記:オフロードON/OFFの違いも簡単に検証しました。
2.iPerfによる速度計測(物理サーバー編)
◆ Intel Corporation Ethernet Controller X520-DA2 82599ES 10-Gigabit SFI/SFP+ Network Connection (rev 01) (CentOS標準ドライバ)
◆ Intel Corporation Ethernet Controller X710 for 10GbE SFP+ (rev 01) (CentOS標準ドライバ)
標準ドライバにて計測を行ったところ、速度がでない問題に直面した。
頑張っても3 Gbits/secくらいしか速度がでない。;-;
Intel公式サイトからドライバーをダウンロードして計測した所、パフォーマンスが改善した。
結果は下記に記載。
◆ Intel Corporation Ethernet Controller X710 for 10GbE SFP+ (rev 01)(Intel X710 Intel公式ドライバ)
とりあえず・・・簡単に計測した感じは問題なさそうである。
シングルスレッドでの通信速度は大きく向上しており、倍以上の差が開いた。
(X520もIntelからドライバー持ってくればパフォーマンス向上するかもしれませんが…)
3.iPerfによる測定(VM編 (Openvswitch vxlan構成))
X710 CentOS標準ドライバの構成は性能が発揮できない事が2.の項目で判明しているため、測定は行わない。
◆ Intel Corporation Ethernet Controller X520-DA2 82599ES 10-Gigabit SFI/SFP+ Network Connection (rev 01) (CentOS標準ドライバ)
◆ Intel Corporation Ethernet Controller X710 for 10GbE SFP+ (rev 01)(Intel X710 Intel公式ドライバ)
◆ VMからの性能が大きく向上する事が分かった。(/・ω・)/
4.オフロードON / OFFによる性能の違い
◆ 物理 Offload OFF
◆ 物理 Offload ON
◆ VM Offload OFF
◆ VM Offload ON
物理にしてもVMにしても通信速度は向上することが分かった。(他の問題が色々発生しそうで怖いが・・・)
X710にNICを変更するだけでパフォーマンスは大きく改善するが、
欲張って?更にNICのオフロードを有効化すると1スレッドでの通信速度が大きく向上する結果がでた。
またスレッド数が多くなっても合計した通信量が安定する感じ( ˘ω˘ )。
iperfな一日でした…
こういったベンチで結果が良くても、実際の通信になると色々問題がでるのが怖いところ汗