Office 展開ツールを使ってOffice 365 / Office 2019 のダウンロードとセットアップをする方法

Office2019の導入検証を行う為、
「MSDNボリュームライセンスセンター」でISOをダウンロードしようと思ったが、Office 2019からインストーラーが配布されなくなった模様。

Office Deployment Toolでインストール or ダウンロードをする必要があるので手順をまとめてみた。
対象はVolume Licenseの2019、Office365となる。

もちろん認証するにはOffice365を契約するか、VolumeLicenseを保有している必要がある。

1. 必要なパッケージの準備とXMLの準備
2. ダウンロードしたイメージのセットアップ
3. Officeのイメージファイルダウンロードとインストール方法
4. PowerShellスクリプトサンプル
5. 参考サイト

１． 必要なパッケージの準備とXMLの準備

Office Deployment Toolの展開

Office Deployment Tool をMicrosoft公式サイト or MSDNボリュームライセンスセンターより入手
Download Office Deployment Tool from Official Microsoft Download Center
上記でダウンロードしたexeを実行し、下記手順で展開を行う。
今回はC:\Users\Administrator\Desktop\Office　に 「setup.exe」を配置した　その後　同ディレクトリに「Source」フォルダを作成

今回はデスクトップにOfficeフォルダを作成して、選択した。

setup.exeと各種OfficeのXMLが展開される。

Office Deployment Toolで使うXMLの準備

Deployment Toolsにsetup.exeが存在するが、そのまま実行してインストール等が行える訳ではない。
XMLで定義ファイルを用意をする必要がある。
また標準では言語設定が英語になっているので、日本語に変更を行う。

下記にOffice365とMSDNボリュームライセンス向けのXMLのサンプルを貼っておく
言語は日本語設定にしてある。

◇ Office365 x64 ダウンロード用/インストール用のXML例

◇ ダウンロード用 download-お好きなファイル名.xml で作成

<Configuration>
  <Add SourcePath=".\Source\O365_x64\" OfficeClientEdition="64" Channel="Monthly">
    <Product ID="O365ProPlusRetail">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
    <Product ID="VisioProRetail">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
  </Add>
</Configuration>

◇ インストール用 configure-お好きなファイル名.xml で作成

<Configuration>
  <Add SourcePath="C:\Users\Administrator\Desktop\Office\Source\O365_x64\" OfficeClientEdition="64" Channel="Monthly">
    <Product ID="O365ProPlusRetail">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
    <Product ID="VisioProRetail">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
  </Add>
  <Updates Enabled="TRUE" UpdatePath="" />
  <Display Level="None" AcceptEULA="TRUE" />
  <Logging Path=".\Source\" />
</Configuration>

※なぜかインストール時はフルパスで記載しなければインストーラーが動かない。
※VisioProなど不要であれば記述を消す。

◇ MSDNボリュームライセンス向け Office 2019 x64 ダウンロード用のXML

◇ ダウンロード用 download-お好きなファイル名.xml で作成

<Configuration>
  <Add SourcePath=".\Source\O2019VL_x64\" OfficeClientEdition="64" Channel="PerpetualVL2019">
    <Product ID="ProPlus2019Volume">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
    <Product ID="VisioPro2019Volume">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
    <Product ID="ProjectPro2019Volume">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
  </Add>
</Configuration>

◇ インストール用 configure-お好きなファイル名.xml で作成

 <Configuration>
  <Add SourcePath="OFFICE-DIR" OfficeClientEdition="64" Channel="PerpetualVL2019">
    <Product ID="ProPlus2019Volume">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
    <Product ID="VisioPro2019Volume">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
    <Product ID="ProjectPro2019Volume">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
 </Add>
  <Updates Enabled="TRUE" UpdatePath="" />
  <Display Level="None" AcceptEULA="TRUE" />
  <Logging Path=".\Source\" />
 </Configuration>

※なぜかインストール時はフルパスで記載しなければインストーラーが動かない。
※VisioProなど不要であれば記述を消す。

３．Officeのイメージファイルダウンロードとインストール方法

Officeのイメージファイルダウンロード

Microsoft Windows [Version 10.0.17763.194]
(c) 2018 Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\Windows\system32>cd C:\Users\Administrator\Desktop\Office
C:\Users\Administrator\Desktop\Office>setup.exe /download download-お好きなファイル名.xml

XMLで指定したディレクトリ下にOfficeのディレクトリが生成され、ダウンロードが実行される

ダウンロードしたイメージのインストール方法

Microsoft Windows [Version 10.0.17763.194]
(c) 2018 Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\Windows\system32>cd C:\Users\Administrator\Desktop\Office
C:\Users\Administrator\Desktop\Office>setup.exe /configure configuration-お好きなファイル名.xml

ダウンロードしたイメージを元にインストールが行われる。

４．PowerShellスクリプトサンプル

毎回Officeの検証するたびXML作っている気がするので…PowerShellに書き残しておいた。
odtps.ps1を実行すれば応答形式で☝で説明した内容をやってくれます。
github.com

５．参考サイト

docs.microsoft.com

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/2842297/product-ids-that-are-supported-by-the-office-deployment-tool-for-click